恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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新年最初がこれって
2013年、明けましておめでとうございます。
もうだいぶ時間がたってしまったのですが今年もよろしくお願いいたします。
一次気に比べるとだいぶペースも落ちて、書く頻度も減ったのでもともと大したことなかった文章力が更に壊滅状態になっていますが、
書くこと自体は好きでやめたりすることはできないと思うので、こうして思いついた時に思いついたことをかける場所は大事にしていきたいと思っています。
で、今年最初に書きたいと思ったものがこんなものでスイマセン、と言うお話。
ここではあまり書いていないかもしれない、びすたちゃん関連で。
もうだいぶ時間がたってしまったのですが今年もよろしくお願いいたします。
一次気に比べるとだいぶペースも落ちて、書く頻度も減ったのでもともと大したことなかった文章力が更に壊滅状態になっていますが、
書くこと自体は好きでやめたりすることはできないと思うので、こうして思いついた時に思いついたことをかける場所は大事にしていきたいと思っています。
で、今年最初に書きたいと思ったものがこんなものでスイマセン、と言うお話。
ここではあまり書いていないかもしれない、びすたちゃん関連で。
(びすたちゃんのご主人さま)
ヤツがびすたちゃんと出会う前はどうやって生活していたんだ、担当くんに拾ってもらいながら食いつないでいたんじゃないか、と言う想像からの、→一緒に暮らす→きんだんのびーえるふうみに……! という妄想展開。
チャイムの音にドアを開けてみると、そこにはボロボロになったあいつがいつものように死んだ目をして立っていた。
この前ここを出て行ったのはいつだっただろうか。こいつのことはいつも姿を見てから思い出す。いなくなればすっかりそのことを忘れてしまう癖に、一緒にいるときは片時も目が離せない。なんというか、やはり不思議な奴だ。
この前買ってやったみずいろのパーカーは、薄汚く汚れていた。
「また、金なくなったの?」
「なんか食わせろ」
「いきなりそれですか。……てちょ、勝手に上がんないでよ」
俺を押しのけて部屋に上がりこんできたそいつを追いかけてリビングに戻る。もちろん急いでドアに鍵をかけるのは忘れない。
リビングには、さっきまで俺が食べていた夕食の残りと、読んでいた新聞と雑誌が転がったままだ。つけっぱなしのテレビが、何やら深刻そうな様子でニュースを読み上げていた。
そいつは雑誌やら新聞紙やらを勝手に押しのけて、食べかけの食事の前に座った。
「晩飯、食べる? まだおかず残ってるよ」
返事を待たずに俺はキッチンに戻って作り置きしておいたおかずを電子レンジにかけた。
温まった皿をもってリビングに戻ると、あいつは雑誌を広げてなにやら難しそうな顔をしていた。(あいつが難しそうな顔をしていないことなんてないけれど)
「なんか面白い記事でもある?」
「べつに。くだらないことばかりだ」
「ふーん。食ったら着てるもん脱いで、風呂にでも入ったら」
返事はなかった。
食事をさせて風呂に入れて、それから少しだけ今までのことについて聞いた。
どこで何してたのかとか、生活費はどうしてたのかとか。
まあ、だいたい、いつもの通りだった。俺は、すぐに思いつけるような仕事がないかどうか記憶を探る。
「だからいつも言ってるようにさ、しばらくここにいたら? 金がたまるまででもいいし、仕事が安定するまででもいいし」
「こんな煩いとこに住めるか」
「そう? うるさいかなー、繁華街じゃないけど」
「お前がうるさいんだよ」
「えー。酷くないーそれー。仮にも俺がお仕事紹介してあげてるんですけどー!?」
「ほれ、うるさい」
床に寝ころんだまま、あいつはそう言って背を向けた。
……これで、笑顔でも見せりゃかわいげの一つもあるものの、俺は学生以来こいつの笑った顔なんて見たことがなかった。
俺はベッドに入ったまま、あいつの背中に声をかける。
「明日職場に行ったら、多分何か仕事あると思うから持ってくるよ。いつまでいるか知らないけど、ゆっくりしていきな」
やっぱり返事はなかった。
何日かしたら、こいつはまたここを出ていく。俺はこいつのことを忘れていつものように生活を始めるだろう。
また、こいつがボロボロになって俺のドアのチャイムを鳴らすまでは。
それまでは、せいぜい世話を焼くことにするか。
「えっ、なにこれなにこれ。なに書いちゃってんのお前」
「金になるっていうから……」
「えー。おまえ、本当に節操無いね。作家としてのプライドとかそういうの、ないの?」
「あるわけないだろ。あったらとっくにこんな仕事辞めてる」
「えー……なんかこれさあ、俺がベタぼれみたいになってんじゃん。そんなことないよね? ないよね?」
「俺はお前に関しては事実しか書いてない」
「うーそーだーーーー」
「おまえ、大体いつもこんなもんだぞ」
「うーーーそーーーだといってーーーーーー」
「ところでこれ、本当に売れるのか?」
「売れねーだろ……殺伐としすぎだし」
ヤツがびすたちゃんと出会う前はどうやって生活していたんだ、担当くんに拾ってもらいながら食いつないでいたんじゃないか、と言う想像からの、→一緒に暮らす→きんだんのびーえるふうみに……! という妄想展開。
チャイムの音にドアを開けてみると、そこにはボロボロになったあいつがいつものように死んだ目をして立っていた。
この前ここを出て行ったのはいつだっただろうか。こいつのことはいつも姿を見てから思い出す。いなくなればすっかりそのことを忘れてしまう癖に、一緒にいるときは片時も目が離せない。なんというか、やはり不思議な奴だ。
この前買ってやったみずいろのパーカーは、薄汚く汚れていた。
「また、金なくなったの?」
「なんか食わせろ」
「いきなりそれですか。……てちょ、勝手に上がんないでよ」
俺を押しのけて部屋に上がりこんできたそいつを追いかけてリビングに戻る。もちろん急いでドアに鍵をかけるのは忘れない。
リビングには、さっきまで俺が食べていた夕食の残りと、読んでいた新聞と雑誌が転がったままだ。つけっぱなしのテレビが、何やら深刻そうな様子でニュースを読み上げていた。
そいつは雑誌やら新聞紙やらを勝手に押しのけて、食べかけの食事の前に座った。
「晩飯、食べる? まだおかず残ってるよ」
返事を待たずに俺はキッチンに戻って作り置きしておいたおかずを電子レンジにかけた。
温まった皿をもってリビングに戻ると、あいつは雑誌を広げてなにやら難しそうな顔をしていた。(あいつが難しそうな顔をしていないことなんてないけれど)
「なんか面白い記事でもある?」
「べつに。くだらないことばかりだ」
「ふーん。食ったら着てるもん脱いで、風呂にでも入ったら」
返事はなかった。
食事をさせて風呂に入れて、それから少しだけ今までのことについて聞いた。
どこで何してたのかとか、生活費はどうしてたのかとか。
まあ、だいたい、いつもの通りだった。俺は、すぐに思いつけるような仕事がないかどうか記憶を探る。
「だからいつも言ってるようにさ、しばらくここにいたら? 金がたまるまででもいいし、仕事が安定するまででもいいし」
「こんな煩いとこに住めるか」
「そう? うるさいかなー、繁華街じゃないけど」
「お前がうるさいんだよ」
「えー。酷くないーそれー。仮にも俺がお仕事紹介してあげてるんですけどー!?」
「ほれ、うるさい」
床に寝ころんだまま、あいつはそう言って背を向けた。
……これで、笑顔でも見せりゃかわいげの一つもあるものの、俺は学生以来こいつの笑った顔なんて見たことがなかった。
俺はベッドに入ったまま、あいつの背中に声をかける。
「明日職場に行ったら、多分何か仕事あると思うから持ってくるよ。いつまでいるか知らないけど、ゆっくりしていきな」
やっぱり返事はなかった。
何日かしたら、こいつはまたここを出ていく。俺はこいつのことを忘れていつものように生活を始めるだろう。
また、こいつがボロボロになって俺のドアのチャイムを鳴らすまでは。
それまでは、せいぜい世話を焼くことにするか。
「えっ、なにこれなにこれ。なに書いちゃってんのお前」
「金になるっていうから……」
「えー。おまえ、本当に節操無いね。作家としてのプライドとかそういうの、ないの?」
「あるわけないだろ。あったらとっくにこんな仕事辞めてる」
「えー……なんかこれさあ、俺がベタぼれみたいになってんじゃん。そんなことないよね? ないよね?」
「俺はお前に関しては事実しか書いてない」
「うーそーだーーーー」
「おまえ、大体いつもこんなもんだぞ」
「うーーーそーーーだといってーーーーーー」
「ところでこれ、本当に売れるのか?」
「売れねーだろ……殺伐としすぎだし」
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