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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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しばたん2012

志波くんの誕生日おめでとう!!!!!

うちのブログで赤城の次に記事が多いのは志波くんなんですよ実は。

というわけでしばたん2012。ブログ一発書きクオリティで申し訳ないけれどおめでとうの気持ちを込めて!!


(しばこは)


こいつと出会ってから、誕生日が大事な日なんだということに気がついた。

「志波くん! お誕生日おめでとう!」

朝。待ち合わせ場所で会うなり小春はそう言って嬉しそうに笑った。オレの誕生日なのになぜか彼女のほうが嬉しそうにしているのは毎年のことだ。

「ありがとう」
「どういたしまして」
「行くか」
「うん」

ニコニコしたままの小春と自然と手を繋ぎ、俺たちは歩き出した。今日の目的地は、バッティングセンターだ。
オレが野球をしているところがみたい、と小春が言ったのだが、今はシーズンも終わり試合はなく、練習もたまたまない日だったのでこうなった。
バッティングセンターでしてるのは野球じゃない、とオレは言ったのだが「志波くんが打席に立っているところが見たい。カッコいいし」とか言われてしまってはそれ以上何も言えない。

「小春は見てるだけでつまんねえぞ、きっと」
「そんなことないよ~。それより、志波くんの誕生日なのに、私の行きたいところに行っていいの?」
「別に。オレは行きたいところとか、ねえし」

歩きながら、他愛のない話をする。
今朝みたテレビのこと、そこに出ていた芸能人のこと。今日の天気や週末は寒くなるという話。昨日小春にかかってきた電話のこと。

「今度ね、みんなで一緒に遊園地に行こうって」
「遊園地?」
「そう。夏生ちゃんが張り切ってるんだって」
「へぇ……」
「志波くんも一緒に行こうね」
「ああ、小春が行くならどこへでも」
「うふふ」

小春はつないでいた手をふっとゆるめて、それから腕にギュっとしがみついてきた。
いつからだろう、こんなふうにするようになったのは。そしてオレも、それを恥ずかしいとかヘンだとか思わなくなったのはいつごろだっただろう。

「今日はー、最後に私の家に寄って行ってね?」
「最後なのか?」
「うん。お誕生日プレゼント用意してあるからね」
「また、なんかヘンなものか?」
「そ、そんなんじゃないよ! きっといいものだと思う……けど」
「くくっ、冗談だ。小春がくれるなら、何だってオレにとってはいいものだからな」
「うふふ、ありがとう」

礼を言うのはオレのほうだ。
そんな風に思いながら、オレは腕に小春を張り付けたままもうすぐ冬に近づいて行く道を歩いて行った。












デートにすらならなかったのでした
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