恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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まだまだ続ける
なんて言うかね、わたしの書くものにはときめきが足りないんだよときめきが!
キュンと来るようなのが書きたいですよね。願望ですけど
一流大学みんなで集まろうの会、続きます
キュンと来るようなのが書きたいですよね。願望ですけど
一流大学みんなで集まろうの会、続きます
(一流大みんなで飲み)
「それにしても、氷上くんにそんなに可愛い彼女がいるなんてね」
赤城くんがそう言うと、夏生ちゃんがやだー、と大きい声を上げる。
「ねえ聞いた? 氷上くん聞いた? わたしのこと可愛いって! 氷上くんも、わたしってかわいいと思う?」
「君! そ、そういうことは公衆の面前では言わないと……約束だっただろう?」
「あ、そうだっけ。ゴメンなさい、氷上くん」
「あははは、はね学の生徒会長も彼女にかかると形無しだな」
赤城くんは楽しそうに笑って、それからさっき運ばれてきた料理に箸をつけた。
わたしはその横で、特に会話に参加することもなくさっきからみんなの話を聞いていた。飲み会のときはいつもそう。話題の主役になれる人ってすごいな、と思いながらわたしは聞き役に回っていることが多い。
「僕はてっきり、氷上くんのパートナーになる人だったら同じように秀才で頭の固い真面目な子なんだろうと勝手に思っていたよ」
「ちょっと、それ氷上くんに失礼……!」
「ん? 頭が固いって? 氷上くんこれは失礼」
「いいさ、気にしていない。 それに、そういうことを言われるのも実はもう、僕も夏生君も慣れているんだよ」
氷上くんはいかにも氷上くん、と言うような口ぶりで赤城くんの失言を笑って許してくれたけれど、赤城くんはさっぱり悪びれていない様子で平気な顔をしている。
ほんとうに、この人と付き合っていくにはかなり図太い神経か、毛が生えたくらいじゃ済まされない心臓が必要なのかも。
「まあ、気が合わないような気がしても、案外そのほうがうまくいく場合もあるからな。僕たちみたいに」
ねえ? といって赤城くんがわたしのほうを見る。
……ん? って思ってその目を見つめ返すと、彼はなぜだか楽しそうに、そしてイタズラっ子のようにニコっとわらった。
「あっ、ねえねえわたし、赤城くんと雪ちゃんの馴れ初めの話聞いたことないよ!」
「そう言えば、僕も聞いたことがないな。高校在学中も二人とも、そんな話は一つもしなかったじゃないか」
「ねー、聞きたい聞きたい!」
ええーっ。夏生ちゃんはともかく、氷上くんまでそんなことを言い出すなんて、実は氷上くん、結構飲んでるのかな。
この調子だと赤城くんはきっと喋り出すだろうし、わたしはちらりと横目で佐伯くんのほうを見た。さっきから話に加わってこないけど、みなこちゃんと佐伯くんはなにしてるんだろう。
そうしたら、二人は二人のペースで料理を食べていた。こちらの話も聞こえているみたいだけど、みなこちゃんはあまり興味が無い様子でその時向かい合っていたホッケの開きに夢中になっていた。
佐伯くんは、ちょっとこっちを見ていたけれど、別に気にしていないようなそぶりでビールを飲んでいたから少し安心した。
「赤城くん、変な話しないでよ」
「変な話? 別に聞かれて困るようなことはしてないだろ」
「そうじゃなくて……そうなんだけど! もう……」
「僕よりも君のほうがよっぽど変だぜ? ほら、もうちょっと飲んだら?」
「や、やーめーてー」
赤城くんがさっきまで飲んでた焼酎をすすめてくるから、慌てて断った。
「ちぇ。あんまり飲まないから、面白くないんだよ。なあ?」
「まあ、人にはそれぞれお酒に対する強さ弱さがあるから仕方ないだろう。強要はよくないぞ、赤城くん」
「それより、早くー、雪ちゃんとのお話聞かせてよー!」
はいはい、と言いながら夏生ちゃんに向き合った赤城くんを見て、わたしは渡されたカップの中に入っている液体をちょこっとだけ舐めてみた。
……うわーん、やっぱり強い! こんなの飲ませて赤城くん、どうするつもりだったのよ!
はぁ。なにがしたいのか。
赤城はこういう場ではノロケたりいちゃついたりしないとおもうんだ。二人きりのときに思う存分やる。
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