恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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単なる会話
こんばんは。
前回書いた続きというか、とにかくフリーに書き続けてみる。
最後の佐伯のセリフが言わせたかった
前回書いた続きというか、とにかくフリーに書き続けてみる。
最後の佐伯のセリフが言わせたかった
(一流大学合同飲み会)
高校を卒業してから芸能界に入ったという夏生ちゃんは、久しぶりに会ったからかそれともやっぱり芸能界ってそういうところなのか、とても可愛らしくなっていた。
もちろん、元からかわいい子だったけど、服装やお化粧の仕方とかが違うんだと思う。これが芸能人オーラかぁ、とわたしはぼんやりと思ったけれど当の夏生ちゃんは学生だった頃と全然変わらずわたしたちと普通の会話をして、そして変わらずに氷上くんのことが大好きな女の子だった。
「ねえ、赤城くん。赤城くんははば学だったんでしょ?」
「まあ、そうだけど」
「じゃあさ、じゃあさ、モデルの葉月珪は知ってる?」
「ああ、あの、伝説の先輩ね」
「伝説、なにそれ!」
夏生ちゃんが目を輝かせて身を乗り出す。
赤城くんは少しもったいつけるように、ビールのジョッキをあおって、「おかわり」とわたしに言う。 わたしに言わないでよね!
そこで氷上くんが「僕も興味あるな。伝説ってなんなんだい?」と話に加わってきた。
「僕の通っていたはばたき学園には、伝説があってさ……」
赤城くんが話し始める。
こういうときにいつも思うんだけど、赤城くんって頭がいいだけあって、話をすることもとても上手だ。はね学のわたしたちが知らない教会の伝説のことから、分かりやすく説明を始める。
その間に、わたしはテーブルの周りを見回して空いているグラスをはしっこに寄せて、それからメニューを注文するための端末を手元に引き寄せた。
赤城くんって、将来大酒のみになるんじゃないかしら、とこういうときにちょっと不安に思う。だって、自分で用意しないでお酒が出てくるなんてとても楽だもの。甘えて、いっぱい飲むようになりそう。
「瑛くんたちは、なにか注文する?」
「はいはい! わたし、これが頼みたい!」
「おい、ロシアンタコ焼きとかやめろよ」
「えー。佐伯くん、たこ焼ききらい? じゃあ、ロシアンクリームコロッケにする?」
「ロシアンから離れろよ!」
ふふふ、みなこちゃんと佐伯くんってお似合いだなあ。実は佐伯くんについてはどうなったのか気になっていただけに、今こうしてみなこちゃんと仲がよさそうにしているのを見ると安心する。
微笑ましく見ていると、佐伯くんに怒られた。
「お前早く注文しちゃえよ。俺もビールでいいから」
「あっ、はいはい。わかりました」
わたしはさっさと端末を操作して、赤城くんと佐伯くんの分の飲み物を注文する。
そんなことをしていると、佐伯くんにしみじみと言われてしまった。
「なんか……おまえさ、良いままで以上に甲斐甲斐しいな。赤城の母親……っていうか、嫁みたいだ」
「えっ……ええええーっ! な、ないよ! そんなことない!」
って大きい声を出したら、赤城くんや氷上くんたちに「どうしたの?」って注目されちゃった。
もう、佐伯くんって時々変なこと言うんだから……ほっぺたがあつい。
佐伯さんはすっかり過去の恋のことは忘れたことにするようです。
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