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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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被っていた

昨日書きたいな、と思いついたものが、昨日買った本と完全に被っていた。ダメじゃん。

とりあえず、一流大学みんなで集まろうの会



初対面

佐伯×天原みなこ
赤城×内海雪
氷上×麓夏生
※みんなデイジー。夏生ちゃんはaikaさんのところの氷上デイジーちゃんです。




「紹介するね、こちら、佐伯くん。と、その彼女のみなこちゃん」
「どーも」
「こんにちはー」
「で、こっちは、氷上くん……は知ってるよね。あと、彼女の夏生ちゃん」
「やあ、久しぶり」
「はじめましてー」
「それで、こっちが、わたしの彼氏……の、赤城くん」
「どうも」

 赤城くんと氷上くんが知り合いと言うのは、高校のときに赤城くんが生徒会の用事ではね学に来ていたから知っていた。わたしはよく知らないけれど生徒会同士の交流会があって、生徒会長だった氷上くんは両校の生徒会役員のことをよく知っていたみたい。
 そして、赤城くんと佐伯くんが知り合いだったことは、この前初めて知った。
 これも高校のときだけれど、赤城くんが予備校をさぼってよく『珊瑚礁』に行っていたんだって。私もバイトしていたのに、一度も会わなかったのは赤城くんの予備校の日がわたしのバイト休みの日と被っていたかららしい。
 
 そんなつながりがあったなんて、と言う話になって、それじゃあみんなでご飯でも一緒に行こうか、と言う話になって。

 赤城くんは一番隅っこの席に座って、煙草をふかしていた。
 なんだか不機嫌そうに見えるのは、多分きっと気のせいじゃない。

「結局みんなはね学出身じゃないか」
「だったら、赤城くんも友達連れてくればよかったじゃない」
「別にそれが不満なわけじゃないよ。ただ、みんなは僕の知らない君のこと知ってるんだなーと思うと妬けるだけ」
「思いっきり不満なんじゃない……」

この人はすぐに感情を顔に出すからこういうときに困る。

久しぶりに会ったらしいみなこちゃんと夏生ちゃんは、赤城くんのことなんかに気にせずに盛り上がってくれたいたから、助かる。

「えーっ、みなこちゃんも、斎藤さんのこと知ってるの?」
「うん。友達」
「へぇ~。すごいね」
「あのね、いつも斎藤くんはなにかプレゼントくれるとか、良いこと教えてくれるとかって言うんだけど、なにもくれたことないんだよ。一緒に遊びに行こうって言っても、来てくれたことないし。でもいっぱいお話したことあるよ」
「ふーん」

なんの話だかよくわからないけど。
わたしはもういちど赤城くんに聞いた。

「ねえ、来るの、嫌だった?」
「いや。そういうわけじゃないけど。ねえ、みなこって子、すごい美人だね」
「え? みなこちゃん?」
「うん。彼女、高校の時からずっと友達なんだろ?」
「そうだけど……」

赤城くんが何を言いたいのかよくわからず、わたしは曖昧に答えた。
楽しそうに喋っているみなこちゃんと夏生ちゃん、二人の取り皿に料理を取り分けたりしている佐伯くんを見ながら。

そうすると、赤城くんが舌うちでもしそうな勢いで、でも独り言のように言うのが聞こえた。

「あいつ……あんな美人が近くにいるのにどうして……」

 わたしは何の事だかわからなくて、きょとんと彼の顔を見つめるばかりだった。














オチなし
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