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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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どきどきメモリーズ

今日も拍手ありがとうございますvv
これでいいのか、こんなんで、と日々思っている上、このままの状態であと二週間も継続しようとしているのですが、拍手いただけると「これでいいんだ」と安心できます。本当にありがとうございますv

そしてわたしは今日も妄想を繰り広げる。



赤城のことが大好きだ(突然告白してみる)



昨日の「恋愛シミュレーションゲームを彼女の代わりにプレイしてあげる彼氏」というシチュエーションがなんか気に入ったのでそのまま続きを書いてみるw








「この男の子、カッコいいし勉強はできるしスポーツもできるし優しいし、こんな男の子現実にはいないよね~」

 僕の腕につかまったまま、彼女はテレビ画面に映っている男のキャラクターを見ながらしみじみとつぶやいた。
 はいはいどうせ僕は大してかっこよくもないし、成績だってコイツみたいに学年主席ではないし、アイスホッケーくらいしか脳はないし、優しくもない嫌味な性格だよ。

 という文句はとりあえず言わずに腹の中に押し込んでおく。
 代わりに大きなため息がついて出た。

「きゃ、『一緒に帰らないか?』だって。どうする、どうする?」

 うれしそうだねえ。僕の気も知らずに。
 僕はコントローラーを握ったまま、小さく指を動かして『もちろん! 一緒に帰ろう!』という選択肢を選んだ。

 家電店のゲームコーナーに立ち寄ったときに、珍しく雪が興味を示したのがこのゲーム、女の子向けの恋愛シミュレーションゲームだった。
 説明書という名の登場男子キャラカタログをひとしきり眺めた彼女は、結局まずは王道である主人公キャラから攻略しよう、と始めたのに。

 なぜか、開始30分で僕がコントローラーを握っている羽目になっている。

「ねえ、高校のときにこうやって女の子と一緒に帰ったりしたこと、あった?」
「……いや? ないけど」
「だよね。 だからさ、こういうのっていいね。うらやましいね」
「そう?」

 画面の中では、二人は楽しく下校途中におしゃべりなんかしてる。きっとこれでまたコイツとの仲が深まったのだろう。
 一体いつになったら二人は付き合いだすのかな、そんなことを軽く考える。

 僕は高校の三年間ずっと好きな人がいて、でもその人とは簡単に会えなくて、一緒の高校生活の思い出なんかないんだけど。

「だってさぁ、この男の子って、顔は全然似てないけど一雪くんに似てるなー、って思ったんだけどなあ」

 なにが「だってさ」なのか全然分からない上に、その後に続いた雪の言葉はもっと理解できなかった。

「な、なにが?」
「頭いいし、カッコいいし、スポーツできるし、なにより、優しいし。 だからきっとわたし、この男の子に告白されたらうれしいんじゃないかなー、なんて思うんだけど」
「…………な、なに、言ってるんだよ……」

 くそ、不意打ち。

 でも、負けっぱなしは悔しいから、一言くらい言い返してみる。

「告白くらいだったら、いつでも僕がしてやるのに。ゲームなんかに頼らなくてもさ」


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