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恋煩い日記

2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。

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玉緒な毎日

この前書いた、「本命玉緒、親友琉夏」を実現させるべく亀の歩みでGS3にチャレンジしています。
玉緒先輩とデート4回する間に琉夏とは1回、くらいのペースでのデートだというのに琉夏のほうが完全にパラ萌えしてくれちゃってます。玉緒先輩の学力要求高いわー。

というわけで、なんだか玉緒先輩のことばかり考えちゃってます。
なんだか直前にクリアしたのが先輩△みたいで、起動ボイスや終了ボイスでも玉緒先輩の声が聞こえるもんでいろいろ考えてしまう。

というわけで、終了ボイスから思いついたネタを二つ。
本当はもっとちゃんとテキストに起こすつもりだったんだけど、本当に全然文章としてダメなのでネタとしてここに置いておく。
文章力カムバック。






(今日はここまで)

【ひとつめ】

静かな館内。ひそひそと小さな声は周りに響くことはない。

「だからね、こういうときはこの事典を使う。大概のことは大まかに分かるからね」
「あっ、本当ですね。分かりやすい!」
「それから、大抵参考文献が載っているから、次はそこを当たる。この繰り返しだね。たくさん資料を当たると。どんどん考察も深くなっていくよ」
「へぇ~。それじゃあここはコピーにとっておきますね」

重たそうに事典を抱えてとことこ歩いていく小柄な少女の背中を見送って、玉緒はふうと一息ついた。
メガネを持ち上げて、指で眉間を押さえる。締め切った図書館で小さな文字ばかりを見ていたから疲労がたまっているような気がする。自分でさえこうなのだから、もっと真剣な彼女は相当疲れているのではないだろうか、と玉緒は思い当った。
時計を見て、改めて驚く。こんなに時間がたっていたのか、すっかり夢中になってしまった。
大学に入学し、初めてレポート課題が出されたという彼女にレポートの簡単な形式と資料の探し方を教えているところだった。勉強熱心でやる気のある彼女は玉緒の説明をすぐに理解してくれた。それに、彼女の実力ならば心配しなくてもある程度のレポートを作り上げることができるだろう。

(彼女が戻ってきたら、今日はこれくらいで切り上げよう)

そう決めて、玉緒は机の上を軽く整理し始めた。
せっかく今日は彼女と二人きりで過ごせるのだ、このまま勉強ばかりしていても面白い……かもしれないが、これでも彼女が卒業するまで散々待たされた身だ、他にも彼女と二人で体験したいことはたくさんあるし、勉強は今でなくてもいつでもできる。

「先輩、お待たせしました~」

ほわほわとした雰囲気の彼女は、コピーした用紙と百科事典を持って戻ってきた。
玉緒はそれを見てやっぱり可愛いな、と思う。恋人のひいき目も多分に入っているかもしれないけれど、それにしたって彼女は玉緒にとって誰よりも可愛く、大切な存在だった。
百科事典を棚に戻してきた彼女は、また玉緒の隣に座って資料の本を開き始めた。

「ええっと、そうしたら今度はこの本を読んでみますね」
「ちょ、ちょっと」
「はい? どうかしましたか? 先輩」

キラキラとした大きな目が自分を見上げてくる。こういうとき、玉緒は無駄に伸長した自分の背丈に感謝せざるを得ない。まったく、女の子の上目遣いっていうのはなんでこんなに破壊力があるのだろう。
いや、そんなことに感謝している場合ではない、と玉緒はかぶりを振った。そして、がんばりやの恋人の肩に手を置いた。

「疲れただろ、ずいぶん時間がたってしまってる」
「えっ。あ、本当だ! こんなに時間が過ぎてたんですね!」

彼女は腕時計を確認して、驚いたように声をあげた。
玉緒は彼女の肩に置いていた手を、今度は頭の上に移動させた。ぽん、と一回軽く撫でる。彼女がこれが好きなのを知っていた。

「はい。今日はここまで。あまりがんばりすぎると、疲れるよ」
「そ、そうですね。それに、先輩に手伝ってばかりだと先輩にも悪いし……」
「そんなことは気にしなくていいんだけど、でも」
「……でも?」

気づかいのできる彼女らしいな、と玉緒は思った。
高校のときからそうだった。彼女は勉強も、部活動も人一倍頑張るのにそれをあまり他人に感じさせず、なおかつ他の人を思いやることができる性格だった。自分のことばかりでほとんど手いっぱいだった玉緒とは大違いだ、と何度も感心させられたのを思い出す。

不思議そうな顔で自分のことを見ている彼女の顔を見返して、笑いかける。

「でも、せっかく二人でいるのに、勉強ばかりしていても少しつまらないからね」
「……せ、せんぱい……っ」

彼女の顔が途端に真っ赤になって、うつむいてしまう。
表情豊かで大胆なくせにどこか恥ずかしがり屋のこの後輩が、玉緒は愛しくてたまらなかった。赤くなった顔がもっと見たいと思ってしまう。
すると、彼女がぐい、っと胸を押し返して来て、それ以上近づけなくなってしまう。

「せ、先輩……!」
「なに?」
「ち、近いです……、顔……。め、メガネ、してくださいってば!」
「……えっ!? ……あ……」

玉緒のメガネはさっき外した時に、机の上に置いてそのままになっていた。……ということは

(ま、また顔が見たいと思ったら近づきすぎてしまった……!!)

玉緒の顔から血の気が引いた。何度やってもまたうっかりしてしまう。メガネがないのに彼女の顔を見ようとして、必要以上に近づいてしまう、これはもはや……癖なのかもしれない。

「あ、え、えぇっと、……し失礼しました……。また、やってしまった……」
「先輩ってば……」

頭から湯気が出そうになっている、カップル二人。微笑ましいを通り越してバカップルにしか見えないので誰も近づかない、広い図書館。






【ふたつめ】

きゃしゃに見えるけど、先輩は結構大きくて、身体もがっしりしてて、力も強い。
そういうことを知ったのは、先輩がわたしの彼氏になってから。
だから、先輩のこういうところを知っている女の子は、きっとわたしだけ。それってなんだかとてもうれしい。

「ん……」

あぁ、ヘンな声でちゃった。ちょっと恥ずかしい。でも、それよりももっと恥ずかしいこと、しちゃってる。
先輩の顔、すっごく近い。顔に当たるからって、先輩はキスする前にメガネをはずす。
最近、なんでもないときでも先輩がメガネをはずすとドキドキしちゃって……私って、ヘンな子かなぁ。
先輩の唇、きもちいい。優しく、包み込むようなキス。

うっとりとして身体を預けていると、先輩の気配がすっ、と離れていった。
目を開いたわたしに、メガネを外したままの先輩は笑いかけてくれた。

「はい、今日はここまで」
「今日は?」
「ん? もっとしたかった?」

はい、ともいいえとも答えられなくって、わたしはうつむいた。 くすっと先輩が笑う気配がする。

「続きは、また今度ね」





二つともメガネをはずしているのはわたしの趣味。
というか玉緒先輩は生徒会長のときはいい子ぶっていただけで本来もっと男の子なんだと思う。
そういうスタンスで行こうと思う。
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