私はみくしぃはやってない

ツイッターとミクシィはどっちが面白いか？　としつこく聞かれます。
ツイッターって、面白いのかなあ……。別段「面白い！」と思ってやっているわけではないかもしれない。
でも私は生まれついての精神露出狂（言葉が悪い）なので、思ったことを外に出さないとやっていられないのですよ。

特に今はオタ仲間がリアルにはいないですからね、オンだけが救いの場です。

ちなみに本日、職場で先輩と同期の男性二人が（おそらく）戦/国/ば/さ/ら/の話をしていましたが、ばさらの話だということは分かったけど肝心のゲームのことについては全く知らないのでふかく突っ込みませんでした。
アニメ1期の情報しか知らないからなー。中途半端すぎる。

さて、ときメモと全然関係ない話をかいてしまいましたが、とりあえず……アレだ。誕生日の話。

（誕生日）


「こんにちはー」
「あっ、バンビちゃん。まいど」
「琉夏くん。ちょうど良かった」

花屋アンネリー。
色とりどりの花に囲まれたファンシーな職場に、似合っているのか似合わないのか、金髪をポニーテールのように後ろでくくった琉夏は客として訪れた少女を見て機嫌がよさそうに相好を崩した。

「冷やかしなら、お断りだよ」
「ちがうもん。今日はちゃんとお花を買いに来たんだよ」

彼女は休日によくこの店の前を通る。そして琉夏の姿を見つけると用もなく店に入ってきたりすることがたまにあった。
大体そういうときは、学校のクラスメイトや彼女の知り合いだという人物が一緒にやってきて、琉夏も一緒に騒いでしまったりする。
あとで怒られるのは琉夏一人なのだ。

しかし今日は客としてきた、という彼女に目線を合わせて、すこしかがみこみながら、琉夏は笑顔になる。

「へえ。バンビちゃんお花買うの？　どんなのにする？」
「ええっとね。誕生日だから、花束にしたいんだけど」
「誕生日……？　俺、誕生日じゃないよ？」
「しってる。琉夏くんは7月だよね。……じゃなくて」

彼女は、少しだけ言いにくそうに口ごもった。
心なしか、頬も赤いような気がする。……と思った琉夏は、いいや、外が寒いせいだ！　と思うことにした。
彼女は、赤いほっぺたのまま、琉夏の耳元に口を寄せ、小さな声で言った。

「あのね……た、玉緒先輩の……」

ああーあ。カイチョーね。……ふぅん。……ふぅーん。
琉夏は途端に不機嫌そうに顔をしかめたが、彼女は恥ずかしくてそれどころではなかった。
琉夏がいて良かった、と最初は思ったはずなのに、そういえば先輩の誕生日プレゼントにお花を用意しようとしたいだなんて、そんな大胆なことをしてるなんて知られる方がよっぽど恥ずかしかった。

琉夏はうつむいてしまった彼女の様子をしばらく見つめていたが、やがてはあ、と大きく息をついた。

「わかった、分かったよ。俺が、バンビちゃんらしくってカイチョーにも喜ばれるすんげー花束、作ってやるから。どーんと大船に乗った気でいろって」
「ほんと？　琉夏くん！」
「ああ。任せろ。オレだって、これでも一応プロだからな」

カッコつけちゃって、あとで後悔するぞ。
自分の中の冷静な声が聞こえたような気がしたが、今は目の前の彼女の喜ぶ顔が見れればいいや。
琉夏はパーカーを腕まくりすると、店の花をぐるりと見回した。

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だからさ、カイチョー本命の琉夏親友なんてどうでしょう。という話。