恋煩い日記
2012年は毎日何かを書こう、という目標のもといろいろな創作をするブログになりました。
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霧島くんの包容力という話
霧島神崎の現センター組は、いまでもなんだかんだセンターのお仕事があるんだろうな(ドラマの番宣とか)、二人でなに話してるんだろうな、という想像の話。
本を読まない云々のところは、ここだったかツイッターだったかで書いたと思ったけど忘れちゃった。
また書いちゃう。
ツイッターでもつぶやいたけど、霧島くんのすごいところは、相手がだれであってもそれをその人の個性として受け取って、そのまま受け入れること。否定したり、バカにしたりおかしいと言ったりしない。
あと多分人の悪口を言わない。
良い意味で育ちのいい人なんだろうな、と思います。素敵だ。
本を読まない云々のところは、ここだったかツイッターだったかで書いたと思ったけど忘れちゃった。
また書いちゃう。
ツイッターでもつぶやいたけど、霧島くんのすごいところは、相手がだれであってもそれをその人の個性として受け取って、そのまま受け入れること。否定したり、バカにしたりおかしいと言ったりしない。
あと多分人の悪口を言わない。
良い意味で育ちのいい人なんだろうな、と思います。素敵だ。
(霧島くんと神崎くん)
「霧島くんってさー、いっつもなんか読んでるけど、なに読んでんの?」
控室に二人きりでいると、さすがに退屈らしい。X.I.P.の現センター神崎透は、飲んでいたコーラのストローを口にくわえ、それをピルピルと震わせながら聞いてきた。
「その時によって、いろいろだな。小説だったり、ノンフィクションだったり、大学の授業の資料だったり」
「そんなに本読んで、なにが面白いの?」
「面白いだろう、今まで知らなかったことが知れる。小説ならば、ここに居ながらにして違う世界のことを想像できる」
「フーン、そんなもんかな」
透はまたストローをグラスの中に入れ、中身を一息に吸いこんだ。
そう言えば、センターになってから彼と一緒に過ごす時間が増えたが、透が台本以外の何かを読んでいるのを見たことがない。シンやカイトはよく二人で漫画雑誌を買ってきて読んでいるが、そういうこともなかった。単に、俺がその現場を目撃していないだけという可能性もあるが。
「ホームにはさ、ヒマなとき読むようにって本がいっぱいあったからさ。ケントなんかは良く読んでたな。なに読んでたのかしんねーけど」
「透、君は読まないのか」
「読まないよ。絵本とかマンガとか、どーせ作りものじゃん。バカバカしい」
「ふむ……」
透の時々言う、変な英語(「TOHRU with X.I.P.」など)や、不破の四文字熟語に対する的外れなツッコミは、単純に学力不足なのかと思っていたが、また違う問題のようだ。
そのあたりを今後どうするのか(教育するのか、このままでいさせるのか)は、X.I.P.のリーダーであるキョウヤの管轄だろう。俺はそう思って、これ以上その話題を続けることを避けた。
その代わりに、全く違うことを口に出してみる。
「君は作りものなんてバカバカしいというが、だったらいまアイドルをやっている自分をどう思うんだ?」
「は? えっそれ今関係なくね?」
「関係あるぞ。そもそも、アイドルとはどういう意味だと思っているんだ?」
「えー!? なにそれ授業? そーゆーのならパス」
あからさまに眉をしかめて、透はソファに足を投げ出した。キョウヤは彼のことを「しつけのできない野生動物」と冗談めかして言うが、確かにそのときその時の一瞬の気分で行動が変わるのはシンや魁斗にはないめまぐるしさだ。
俺は読んでいた本を閉じて、代わりにスマートフォンを操作した。間違った記憶で話をしないように、辞書で意味をもう一度調べてみる。
「アイドルって言うのは、もともとは目に見えない神様や神聖なものを、見えるようにした絵画や彫刻のことだ」
「でも、オレらは神様じゃねーしー」
「そうだな。まあ、その本来の意味からいろいろあって、俺たちみたいな芸能人の一部をさすようになったわけだが」
「もー。霧島くんなにが言いたいわけ?」
「だから、アイドルというのはもともと作りものだということだ」
「……ふーん」
バカにしていた作りものの小説や漫画と同じにされて、仕事へのやる気を失うような結果にならないだろうか。とけしかけておきながら今更ながらに少し心配になった。しかしそんな心配は透の次の言葉で杞憂に終わった。
「じゃあ、作りものってのもちょっとはイイモノかもしんないな。なにしろ、オレがやってるくらいだからな!」
その後、比較的短くて読みやすい、なるべくノンフィクションの本を透に薦めてみたところ、「意外とおもしろい。これ、ホントにあった話だろ?」と予想以上に興味を示してきたので、それ以来何冊かを渡してみた。
数週間後、たまたま事務所でキョウヤとすれ違った時に、「なあ、最近トールが霧島くんに薦めてもらったっつって文庫本持ってんだけど? ツカサくんどういう魔法使ったの?」と真顔で尋ねられることになったのは、透が本を読みだしたことよりも予想外だった。
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